ビジネスマンのためのビジネスルール入門①

k.shirai

昨年あたりから、IT業界においてようやくBRMS(ビジネスルール管理システム)に対する熱いまなざしが注がれるようになってきました。ITに従事する方にとっては、超高速開発を実現するツールとしての期待も多いかと思います。

 

一方で、ビジネスルールとはそもそも何なのか、ビジネスプロセスとどのような関係にあるのか、といった根本的な疑問に対して、日本において分かりやすい説明が十分になされていないのが現状のようです。さらに、デシジョン管理システムとも呼ばれることも最近は多くなっているため、さらに混乱してしまうこともあるかと思います。

 

この連載Blogにおいては、このような一連の「そもそも論」的な疑問に対して分かりやすく説明を加えていくことにします。まずは、ビジネスルールとは何か、ビジネスルールは関連するビジネス上の概念とどのような関連にあるのかを議論していくことにします。

 

私の知っている限り、ビジネスルールの構造化に最初に取り組み始めたのは、米国のBRG(ビジネス・ルールズ・グループ)という主に個人からなる集団です。EA(エンタープライズ・アーキテクチャー)構築のためのフレームワークを考案したザックマン氏もメンバーの1人のようです。初期のBRGの成果としてのドキュメントは、読みごたえのあるものですが、難解な部分が多いのも事実です。

 

さて、米国のオブジェクト技術の普及団体であるOMG(オブジェクト・マネジメント・グループ)が2007年に、ビジネス計画の要素に対するメタモデル(システム工学で使われるモデル)の標準規格として、BRGが構築したビジネスモチベーション・モデル(BMM)を採用しました。米国では、多くの企業がBMMをシステム開発の超上流工程におけるモデルとして活用しているようです。BMMでは、ビジネスルールと関連するビジネス要素の関連が分かりやすく説明されているため、本Blogではこれに沿ってビジネスルールについて説明していくことにします。BMMは、影響要因、アセスメント、目的、手段という4つの大きな柱から構成されています。このうち、手段はミッション、行動方針(戦略と戦術)、および指針(ビジネスポリシーとビジネスルール)に分類されています。つまり、ビジネスルールとはビジネス計画の構成要素であり、指針という手段の1つであると位置付けられているわけです。

 

次回は、BMMをベースにビジネスルールの定義とビジネス計画におけるその役割について議論していきます。

 

(マーケティング担当:白井)

次のBlog

このブログは、弊社が提供するトレーニングコース「BRMS入門」からの抜粋です。ご関心のある方は、こちらをご覧ください。