ビジネスマンのためのビジネスルール入門②

k.shirai

「ルールその①:絶対に損をしないこと。ルールその②:ルールその①を忘れないこと。」(米国の投資家:ウォーレン・バフェット)

 

前回のBlogで、OMG(オブジェクト・マネジメント・グループ)の制定したBMM(ビジネスモチベーション・モデル)によれば、ビジネスルールとはビジネス計画の構成要素であり、指針という手段の1つであることまでお話ししました。

 

ここでいう指針は、同じ手段に属する行動方針(戦略や戦術)を統治する働きをもちます。BMMでは、ビジネスルールを「ビジネス行動を統治またはガイドしたり、それに影響を与えたりするために意図される指針である」と定義しています。良いビジネスルールとは、具体的に実行可能なものであり、新入社員やコンピューターにも理解できるものでなくてはなりません。

 

一方、同じく指針に属するビジネスポリシーは、具体的に実行するには不明瞭で具体性に欠けることがあります。たとえば、「適切な請求に対しては、適切な金額を適切な期間内に支払わなければならない」という保険会社の指針はビジネスポリシーに属します。なぜならば、これだけでは新入社員やコンピューターにとって何をしてよいか途方に暮れてしまうからです。したがって、冒頭のウォーレン・バフェットの言葉は、ビジネスルールというよりはビジネスポリシーでしょう。具体的に実行可能であれば、誰もが大金持ちになってしまいます(ウォーレン・バフェット流の言い回しでしょう)。

 

大きな企業の場合、指針はピラミッド階層(方針、規定、規則、要領、内規などと呼ばれる)を形成している場合が多いかと思います。上位の指針ほど包括的ではありますが、具体性に欠けるきらいがあります。一方、下位の指針の中には具体的に実行可能なビジネスルールが含まれているでしょう。

 

BMMにおいては、「ビジネスルールは、ビジネスポリシーに基礎を置く(あるいは拠り所にする)」という関係性の定義がなされています。日本における多くのBRMSプロジェクトにおいても、業務方針書のようなマニュアルからルールを抽出していくケースが最も一般的でしょう。もっとも、ビジネスルールの拠り所はもっと広範囲に存在することがあります。ビジネスエキスパートの頭の中、大量の保有データなどはその典型です(これについては、後で触れていきます)。したがって、ビジネスルールはビジネス計画の構成要素の中では最も大量かつ広範囲にわたると同時に、ITにて自動実行および管理することができる唯一の手段であるといえます。

 

次回は、ビジネスルールと行動方針(戦略や戦術)との関係をサンプルで示しながら議論していきます。

 

(マーケティング担当:白井)

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