ビジネスルールのプロジェクトを成功させる3つの方法①

Colleen McClintock

「努力しないで出世する方法」というブロードウェイ・ミュージカルの中で、しがないビル清掃員のフィンチは、ある本の教えに従って大企業ワールド・ワイド・ウィケット社のトップにまで登りつめました。たぶん、皆さんはこのBlog投稿のアドバイスに従っても、企業のトップに登りつめることはできないかもしれませんが、ちょっとしたガイダンスが皆さんのビジネスルール・プロジェクトの長期にわたる成功に役立つでしょう。

 

デシジョン中心に焦点を当てることから始める

デシジョン管理システムは、ビジネス・デシジョンの自動化と改善に焦点が当てられます。より正確にいえば、それは業務オペレーション上のデシジョンをターゲットとします。それは自動化に適するとともに、改善に対する良い候補となるビジネス・システムとプロセス内で発生する大量かつ反復性のあるデシジョンです。

 

これらのデシジョンを明確にする1つの方法は、ビジネスプロセスを分析することです。デシジョン・ポイントは、アクティビティの中で起こることがあります。そのアクティビティは、プロセス・フロー内の分岐が、ビジネスデシジョンによって決まるゲートウェイの前に位置するものです(訳者注:ゲートウェイは通常ひし形で表示される)。ゲートウェイそのものはデシジョンではなく、むしろその前のアクティビティでなされるデシジョンの結果をベースに、そのパスがプロセス内で取られる分岐ポイントです。デシジョンタスクを表すタスクは、「検証する」「点検する」「決定する」「計算する」「チェックする」「分析する」のようなデシジョンを示唆する動詞を含む名前をもつことがあります。たとえば、下図のプロセス・ダイアグラムにおいて、「クレームを検証する」、「補償範囲を確認する」といったアクティビティは、デシジョンをベースにフローを指示するデシジョン・ゲートウェイに続くデシジョン・アクティビティです。

適格性チェックプロセス
(図をクリックして拡大)

オペレーショナル・デシジョンのサンプルは、保険クレームの検証、顧客に対する割引の適格性の判断、販売コミッションの計算、顧客サービス担当に対するトラブル・チケットのアサイン、取引が不正の可能性があるか否かの判定、アップセルやクロスセルに対するプロダクト推奨を含みます。「この給付金請求に対する申込は適正か?」、「この販売に対してどの程度割引すべきか?」というような具体的な質問としてデシジョンを表現することは役に立ちます。

 

デシジョンを具体的に定義することにより、その固有のデシジョンに対するデシジョン・ロジックを発見するとともに、自動化する取り組みに焦点を当てることを可能にします。それは、レガシーアプリケーションあるいは特定の方針マニュアルにおける全てのビジネスルールの発見、文書化、モデリングに焦点を当てることより優先されるものです。デシジョンを中心に焦点を当てることは、プロジェクトの成功を確約するのに役立つ充分に定義された実践的な視野を提供します。質問によってデシジョンを表現することは、デシジョンのアウトプットを具体的に特定することを可能にします。適格性のデシジョンは、単純に「イエス/ノー」または「適格である/非適格である」というアウトプットになるかもしれませんが、「非適格である」というデシジョンのケースにおいては、方針リストやそのデシジョンに帰結するビジネスルールを含むかもしれません。

 

(Colleen McClintock)

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Colleen McClintock女史は、米国Sparkling Logic社のプロダクト担当バイスプレジデントです。当ブログ記事は、同社の許可を得て翻訳したものです。