OMGによるデシジョンモデルと表記法(DMN)

k.shirai

今日は、BRMSに関心のある皆様に対する朗報があります。

 

それは、米国OMG(オブジェクト・マネジメント・グループ)がビジネスルールを拠り所とするデシジョン(正確に言えば、業務オペレーション上のデシジョン)の構造を表記するためのスタンダードを近々アナウンスするということです。

 

データ構造に関してはリレーショナルモデル、プロセスに関しては同じくOMGによるBPMN(ビジネスプロセスモデルと表記法)が、特定のプロダクトに依存しないモデルと表記法のスタンダードとして君臨してきましたが、ここにきてやっとデシジョンとルールに関するスタンダードが誕生することになりそうです。

DRD(デシジョン要件ダイアグラム)
(クリックして図を拡大)

今現在、私の手元にベータ版があるのですが、中でもハイライトはDRD(デシジョン要件ダイアグラム)と呼ばれている表記ツールです。これは、BRMSプロジェクトの初期フェーズにおいて、バケツ一杯のルール(James Taylor氏の言葉)を用意する前に、プロジェクトの範囲やビジネスロジックのハイレベルな構造を可視化するためのダイアグラムです。ビジネス部門およびIT部門双方にとって理解しやすいものとなるでしょう。

 

DRDは、主に4つのノード(デシジョン、ビジネス知識、インプットデータ、知識ソース)と各ノード間の要求関係を表す矢印から構成されているようです。BRMSプロジェクトを経験された方にとっては、デシジョンノードはルールセット、ビジネス知識は個々のルールや実行可能なアナリティクスモデル、インプットデータはルール実行に必要とされるデータ群、知識ソースとはその拠り所となる業務方針書や規制などと置き換えれば分かりやすいかもしれません。

 

DMNの詳細やデシジョン管理システムの考え方については別途取り上げて行く予定ですが、いずれにしても多くのITプロジェクトにとって最も難解なテーマであったビジネスロジック領域に関するモデル化と表記法に関するスタンダードが定着するようになれば、BRMSの理解と高いROIを実現するシステム構築が加速化していくことでしょう。

 

(マーケティング担当:白井)

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