デシジョン管理 vs ビジネスルール管理

Carole Ann

私たちは、ここ数年でビジネスルール管理からデシジョン管理へと発展させてきましたが、その違いについての混乱を今でも耳にします。

 

テクノロジー

デシジョン管理に使われるテクノロジーは、確かにビジネスルールを含みます。私たちは、そのカゴの中に予測分析テクノロジー、ビジネス・インテリジェンスや最適化テクノロジーも加えています。もちろん、それらは緊密に関連性があります。

 

アプローチ

2つのアプローチの大きな違いは、考え方の問題であり、意思決定の自動化と改善についての関わり方です。「ビジネスルールだけ」の時代においては、その焦点はほとんど自然言語の獲得とシステムに実装するルールのコード化でした。皆さんのバックグラウンドによりますが、ビジネスルール・プロジェクトの一部として、ルール導出のための知識エンジニアリング領域において活躍されたことでしょう。方法論によっては、いまだに個々のルールの洗い出しとその分類に焦点を当てています。

 

私たちがデシジョン管理に進化させる際、最もエキサイティングな領域はデシジョンのパフォーマンスに焦点を当てることでした。ビジネスアナリストやエキスパートは、徹底的にルールをリストアップすることを問われません。その代わり、彼らはデシジョンそのもの、それを適用したいと思う背景に関して考慮するよう問われます。主要な焦点は、ビジネス目的になりました。もし皆さんが、スタートポイントとしてビジネス上のデシジョン領域をもっているならば、明確な目的を心に刻んでそれを引き出す努力をすべきです。たとえば、コンプライアンス収益改善損失回避顧客満足のような目的です。

 

これらの明確かつ測定可能な目標は、その取り組みを促進することに役立ち、チームや企業として同じゴールに向かって進んでいることを約束するものです。私は、戦略変更がこれらのKPI(重要業績指標)に与えるインパクトに関するクライアントからの質問をずっと受けてきました。ルールプロジェクト終了後に、それらのKPIに結び付けようとするのであれば、それは期待を裏切るものであり、意味のない努力となるでしょう。しかし、プロジェクトのスタート時点においてその適切な設定を行うことにより、それを非常に容易にすることができます。事後に測定することもできますが、ビジネスエキスパートとの会話を通じてビジネスルールを構築しながらその指標を活用することができる点が優れています。また、プロジェクトチームがそれを継続的に追跡することもできます。ビジネスルールによっては、その指標にマイナスの影響を実際に与えることがあるかもしれません。たとえば、当局による規制が典型的なケースですが、少なくとも事前にそれを知ることができるようになります。

 

それは自社のビジネスルールを変えるものなのか?

私のお話していることが、皆さんのルール設計や組織における全く異なる構造をもつようになるとは考えていません。劇的に異なるのは、ルール数です。もし、皆さんがルールをカタログ化するのであれば、組織内に存在する全ての入手可能なルールを書こうとするでしょう。全てのケースを完璧にカバーしようとする場合はこの例といえますが、それは実際のデシジョンとは異なる陳腐化もしくは古臭いロジックまでを取っておくことを意味します。ビジネス目標指向によってルールを書くことにより、重要かつインパクトのあるルールに限定するようになるでしょう。

 

私は、2つの異なった方法でルールを書いたプロジェクトを思い出します。徹底的な質問攻めによって書かれた数千のルールがある一方で、これと同等のビジネス価値と品質をもつ数百のみのルールがありました。どちらが保守性に優れているかは一目瞭然でしょう。

(Carole Ann)

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Carole Ann女史は、米国Sparkling Logic社の創設者であり、ブレイズ・コンサルティングのパートナーです。当ブログ記事は、ご本人の許可を得て翻訳したものです。