BPMS/BRMSを用いた設計⑤

m.fukasawa

前回は、BPMSとBRMSを用いた基本的な開発方法の概要をお話ししました。今回からは、生命保険会社における口座振替の業務をサンプルに、具体的な設計方法を示していきましょう。

 

ジョブフロー図

口座振替のジョブフロー図を参考として示します。ジョブフロー図の中には、入力画面、出力帳票、使用するDBをコメントで示します。ジョブフローは、タスクごとに番号をふり、仕様書番号と同期をとるようにしてあります。ジョブフローでは、タスク単位の分岐条件が明確に記述されます(図1)。

口座振替請求フロー
(図1をクリックして拡大)

仕様書の書き方

口座振替の仕様書を参考として示します。①画面イメージ、②帳票イメージ、③項目名、④ビジネスルールが書かれています。ビシネスルールは、概要仕様と詳細仕様が記述してあります。詳細仕様では、どの項目を、どの様に処理するか(条件と行動)、どの結果ということを記述してあります。詳細仕様には、BRMSとつなぐためにExcelで作成したデシションテーブルがあります。デシションテーブルからBRMSは作成され、コーディングのための仕様書もプログラムも必用はありません。デシジョンテーブルの結果は、BRMSで作成されたモジュールのテスト結果になります。

 

BPMSとBRMSを活用する為の仕様書作りに関してご説明します。概要仕様」と「詳細仕様」を記述して、「概要仕様」がBPMSと結びつき、「詳細仕様」がBRMSと結びつくことになります。

(概要仕様)

BPMSの中で指定されたタスクの機能説明が概要仕様になります。例えば、ジョブフローの中のBIL200「請求対象者抽出」の抽出条件を概要仕様で述べます。請求対象者の抽出条件の説明は以下のようになります。

 

  <<BIL200の概要仕様>>

  1. 請求月が、保険始期月から保険終了月の中の契約
  2. 払込期月が請求月より等しいか小さい契約
  3. 契約状況は有効の状況の契約
BIL200の詳細仕様
(図2をクリックして拡大)

(詳細仕様)

詳細仕様では、システム項目名を明確にします。BRMSの記述に沿ったものにするため、条件とアクションを分離した、Excel形式のものとします。

 

  <<BIL200の詳細要仕様>>

 このような形式になれば、直接BRMSで処理できるようになります(図2)。

 

(深澤満)

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深澤満氏は、当社のパートナー企業のコンサルタントです。BPMSとBRMSを活用したシステム設計に関する特別連載Blogを寄稿していただくことになりました。