ビジネスマンのためのビジネスルール入門⑪

k.shirai

新年、明けましておめでとうございます。

 

昨年のことですが、某大手企業からお声をかけていただき、当社のトレーニングコース「BRMS入門」をベースとして、ビジネスルールの本質について丸一日議論させていただく機会をもちました。全社的な業務の見える化を推進しているとのことで、ビジネスプロセスとビジネスルールを中心に取り組んでいるとのことでした。ビジネスプロセスの見える化についてはかなり習得されている一方、ビジネスルールに関しては五里霧中のようで、終日かけた議論に非常に満足していただきました(BRMSベンダーはツールの話しかしてくれないと不平をこぼしていました)。

 

さて、昨年に引き続き本Blogでは、BRMSプロダクトからは少し距離を置き、業務オペレーションにとってのビジネスルールやデシジョン(意思決定)の本質について考えていきたいと思います。

デシジョンワード
(図をクリックして拡大)

デシジョンタスクを特定する

日本語でデシジョン(意思決定)というと仰々しく捉えてしまう感がありますが、日々の業務オペレーション、特に顧客やサプライヤーなどの外部の関係者とのインタラクションが生じるビジネスプロセスでは比較的多く必要とされるものです。一般的に、ビジネスプロセス内のアクティビティやタスクを定義する際、「注文情報を検証する」というような「名詞+動詞」で表現することがあります。

 

このようなアクティビティやタスクにおいて図のような動詞(検証する、判定する、点検するなど)が含まれる場合、そのアクティビティやタスクは何らかのデシジョンを必要とし、そのデシジョンのためのロジックは1つ以上のビジネスルールから構成されているかもしれません。前回お話ししましたとおり、これらのロジックをタスクとしてプロセス上に記述することは得策ではありません。これらのロジックはプロセスと切り離して表記するべきであり、そうすることによってプロセスをシンプルにし、IT化する際にそのロジックの再利用や共有を促進します。

 

デシジョンは最も動的な要素である

もう1つ強調しなければならないことは、デシジョンとそのロジックを構成するビジネスルールは、あらゆるビジネス要素の中でもっとも動的な(変更頻度が高い)ものであることです。プロセスそのものは、適切に定義すればそれほど頻繁に変更されるものではありません。変更頻度が高いのは、むしろアクティビティやタスク内のデシジョンです。前述したとおり、外部の関係者とのインタラクションが生じるビジネスプロセスではその傾向が強まります。なぜならば、ビジネス環境は常に変化しており、それに適応するためにデシジョンを改善したり、調整したりしなければならないからです。今日のような環境変化が激しく、先を読むことが困難な時代においては、変化を敏感に察知し、適切なデシジョンをリアルタイムに下すような組織能力が求められているのかもしれません。

 

(マーケティング担当:白井)

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このブログは、弊社が提供するトレーニングコース「BRMS入門」からの抜粋です。ご関心のある方は、こちらをご覧ください。