デシジョン管理に関するビジネス能力を構築する②

James Taylor

4回にわたる連載Blogのパート2では、デシジョン管理がビジネスルールの適用を容易にし、BRMSにおいてルールを管理する方法についてお話しします。

 

従来の方法

ルールに関する大量のドキュメントは、ビジネスに対するルールを定義するものとして生成され、BRMSでは直接的に実行することはできないシンタックス(文法)で定義されます。設計や開発が始まる前に、全ての分析を完全にしなければならないウォーターフォールアプローチを採用するプロジェクトに対しては、そのシンタックスは構造化されていない状態となります。規制から導出されたルール、何年も変わることないルールが、毎日変わるようなマーケティングのルールと同じ方法で分析されます。

 

ビジネス部門を関与させることによって、彼らが読み書きするビジネス用語とルールに焦点を当てようとするアプローチにおいて、IT部門が関与する余地はあまりありません。それは、ビジネスとITのコラボレーションを欠き、BRMSとは異なる方法で実装することになります。結果として、ビッグデータの有効活用や人間によるデシジョンの改善の余地があるにも関わらず、それを不可能にしてしまうのです。

 

新しい方法

上記のような試みの代わりとして、最初からビジネスとIT部門双方によるコラボレーションによるアプローチが採用されます。分析者のサポートとともに、ビジネスとIT部門のジョイントチームは、なされるべき意思決定に最初に焦点を当てます。このトップダウンによるアプローチは、意思決定を構成する要素を分解していく反復的な作業を可能にし、ビジネスプロセスとシステム実装の全体にフィットさせる方法を明らかにします。それはまた、アジャイル・アプローチを活用し、意思決定の各側面の分析と設計を順次行うことによって、異なるタイプの関連するルールが適切に分析されます。たとえば、複雑な規制ルールは従来のルール分析テクニックを使って分析される一方で、頻繁に変更されるルールは日々変更できるような形でぶんせきされます。いくつかのルールは、ルール全体を分析しなければならない必要性を減らすために、スコアカードのような分析モデルに置き換えられることもあります。適切なツールが、各々の意思決定に適用されます。

 

BRMSが実装している意思決定のそれらの各側面に対して、ビジネスオーナーはその意思決定の特定部分への直接的な関与をする一方で、ITはその他の部分を管理したり、ビジネスユーザーとジョイントにより管理したりします。現代のBRMSで利用可能な幅広いグラフィカルで自然言語によるメタファーは、アジリティとコラボレーションを最大化するための様々な領域に適用されます。

 

(ヒント#2)ビジネスとITのコラボレーションとアジャイル開発に対して、ビジネスルールを構造化、統制、反復検証するために意思決定をモデル化する。

 

(James Taylor)

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James Taylor氏は、米国Decision Management Solutions社のCEOであり、ブレイズ・コンサルティングのパートナーです。当ブログ記事は、本人の許可を得て翻訳したものです。