ビジネスマンのためのビジネスルール入門⑱

k.shirai

前回に引き続き、OMG(オブジェクト・マネジメント・グループ)によるDMN(デシジョンモデルと表記法)をベースとしたアプローチについて少しずつお話ししていきましょう。

 

ビジネスプロセスから発見する

デシジョン管理のアプローチはトップダウンによるものですので、細かいルールを収集していく作業の前に、業務オペレーション上のデシジョンタスク(またはルールタスク)を明確にしていくことからスタートします。基本的には、ビジネスプロセスから発見していくことになります。プロジェクトがスタートする前に、あらかじめ特定されている場合でも漏れがないように実施することが推奨されます。まずは、条件分岐を表すゲートウェイ(◇のアイコン)の前に位置するタスクはデシジョンタスクとしてチェックしておきます。次に、以前のブログでご紹介したようにデシジョンワード(動詞)を含むタスクをチェックします。図のように、判定する、検証する、査定する、選択する、計算する、推定するというような動詞は、内部にビジネスロジックを含むデシジョンタスクである可能性があります。

デシジョンタスク
(クリックして図を拡大)

全てのプロジェクトにおいて、ビジネスプロセスをきちんと記述する習慣が根付いていない企業もまだまだあるようです。したがって、デシジョンタスクを見つける補足的な方法をご紹介します。これは、当社のパートナーであるJames Taylor氏より教えてもらったやり方です。

 

レガシーシステムから発見する

最初は、BRMSプロジェクトの範囲の一部が現在レガシーシステムで稼働している場合です。1つ目は、ユーザーからの要求で定期的に修正が入るサブプログラムやサブルーチンです。この中には、当該ユーザーが取り扱うプロダクトやサービスに関するビジネスロジックが含まれている場合があります。2つ目は、そのレガシーシステムを利用しているユーザーのPCに付箋紙が貼ってある場合です。そこには頻繁に発生する例外や自動化されずに放置されているビジネスロジックがメモとして記載されている可能性があります。

 

ビジネスユーザーとのインタビューから発見する

次は、ビジネスユーザーへのインタビューを通じて発見する方法です。1つ目は、ビジネスインテリジェンスからのレポートを見ている業務分析者へのインタビューです。何の結果を改善したいのかを質問をすることによって、デシジョン領域とその改善に対する手掛かりが得られるかもしれません。2つ目は、特定分野のエキスパートやスーパーバイザーとの会話から、ビジネス現場におけるベストプラクティス(多くは、顧客をはじめとする外部とのやり取り)が得られることがあるでしょう。

もちろん、これらの全てのタスクに含まれるロジックやルールの全てが、BRMSで管理するに値するものかどうかは後で決めることになります。

 

(マーケティング担当:白井)

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このブログは、弊社が提供するトレーニングコース「BRMS入門」からの抜粋です。ご関心のある方は、こちらをご覧ください。